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掲載日:2017/10/06
■ ちょっとだけ海外通販をご紹介


<国内通販の奨め>
 レオタードについてのページでも書きましたが、私はあまり海外通販をお勧めしてはいません。語学に堪能な方なら良いですが、そうであっても返品や交換の手続きなどが面倒だったり送料が高額だったりするためです。以前は海外メーカーのレオタード等を販売してくれるお店が国内に少なかったり、あっても高価でしたので利用していたのですが、今では意外と安価に国内で手に入るようになり、国内のお店ですと商品の検品もしっかりしていて返品や交換等の手間もずっと楽に済みます。これらの手間と安心感の為の費用と思えば、多少の費用を払ってでも国内で調達するようになりました。

しかし、どうしても手に入れたいと思ったレオタードが国内では在庫切れしていたり、国内で売っていない場合は、仕方なく利用することがあります。海外では日本ではあまり扱わないようなデザインや、最新のデザインのレオタードをいち早く入手できることもありますので。

もし、海外通販へ強いご興味がないのであれば、「バレエ用品ショップのご紹介」ページでもご紹介している下記のお店でも沢山海外メーカーを安価で取り扱っていますのでおススメします。

インポート バレエ サプライ [ Import Ballet Supply ]

ミニヨン 楽天市場店

バレエショップ・エトワール(http://www.balletshopetoile.net/)

バレエ・ダンスショップ 花のワルツ(http://hananowarutu.ocnk.net/)

ミルバ MILBA(http://www.milba.com/) ← webからも注文を受けつけています

<海外通販のご注意 言語>
 まず、海外通販の殆どは日本語の対応がありません。しかしながら現在ではGoogleなどの翻訳サイトのおかげで大まかな意味は解ります。通常問題のない注文は、カートに商品を入れて、発送方法を選択し、住所情報を登録して、クレジットカードの情報を入力して終わりです。但し、海外通販ではweb上では「在庫有り」の表示になっていても実際に注文すると「在庫切れ」になっていたり、最悪なのは不良品や間違った品が送られてくる時に返品しなくてはならないことです。国内のお店よりは発生頻度は多いと感じています。これらのやりとりはメールになるので英語で通信しなくてはなりません。(国外配送をしてくれるお店なら英語で大丈夫です。)

<費用>
そして費用です!送料と関税、この2点はお店や発送方法、その時の“運”も含めて大きく変化します。“shipping”のページをよーく読んで送料に関してはしっかりと把握してから注文をしましょう。注文時から送料が変化する場合はメールでその旨を伝えて来ますので、その時には納得できない送料になっていたらすぐに注文をキャンセルした方が良いと思います。関税は実際に日本に商品が到着してみないと解らないことが多いです。免税だと思っていたら免税になっていなかったり、間違った計算で多く課税されていたりすることもあるのです。
関税のお支払いのタイミングは、EMS等の郵便局扱いでは受け取る時に現金で、Fedexなどの企業の場合は後で請求書が送られて来ますのでそれに従って支払います。
送料と関税については下記に詳しく記述しますので、気になる方はご一読下さい。

<サイズ>
 通販ではサイズ確認がとても重要です!必ず、自分でバスト、ウエスト、ヒップ、ガース(首から股下までをぐるっと回した長さ)を測って、サイズチャートで確認して下さい。アメリカン・サイズの場合は大抵日本よりワンサイズ大きかったりします。レオタードの場合はガースもしっかり測って注文しましょう。サイズ交換も受け付けてくれる場合が多いですが往復の費用は自分持ちになることが殆どです。

<お支払いの安全性>
 下記にご紹介しているのは危ない通販サイトではないのですが、やはり海外通販は不安という方はクレジットカードではなく、クレジットカードのように使えるプリペイドカード等を使ってお支払をする事をお勧めします。“Paypal”という国際決済方法もあります。 ちなみにご参考までにですが、私は海外通販では三井住友VISAカードのプリペイドカードを利用しています。カードを作る最初の手続き等はちょっと面倒ですしチャージに手数料も掛かるのですが、安心を買っているつもりで使用しています。(ぶっちゃけ、三井住友VISAのプリペイドカードは発行とチャージに手数料が掛かるので、他の手数料の掛からない会社のプリペイドカードを私はお勧めします。)

<海外通販のご紹介>
 さて、少しだけですが海外通販のお店をご紹介します。これらの中には実際に私が使ったことのない通販店も含まれるので、必ず自己責任で注文をして下さい。万が一、事故等に合われましても責任等は持てませんので、ご了承下さい。


「LULLI」(https://www.lullidancewear.com)
 最近私が気に入っているイスラエルのメーカーです。日本でも取り扱いが増えて来ました。素材も柔らかくて、デザインのフィット感もお勧めできます。上記は「LULLI」の公式サイトですので一応ご紹介しますが、イスラエルからの送料が(追跡・補償付きで)$27 USDくらい掛かりますので「LULLI」のレオタードを1〜2枚購入するなら国内の上記のショップ等あるいはApplause Ballet が結局は安く購入できることが多いです。サイズは日本製よりワンサイズ大き目です。

「Eleve Dancewear」(http://www.elevedancewear.com/)
 ここはアメリカのメーカーで、カスタムオーダーが出来ます。気に入った生地とデザインを色々凝って作れるので自分だけのオリジナル・レオタードが作れます。送料もレオタード1、2枚程度なら$13 USD程度で送られて来ますので、1枚1万円以下でオーダー ・レオタードが注文できることになります。但し!このメーカーのサイズは細身のタイプが多くサイズチャートに従って注文するとお尻がきつい感じです。とはいえ、ワンサイズ大きくしてもSとMではガースが伸びるだけで横のサイズは変わらないんですよね〜、プロ仕様か?細身の方にはおススメ。
ここのサイズチャート表は文字が小さいので画面を拡大するか、表を画像としてコピーしてフォトビューアー等で通常の写真として拡大してご覧下さい。
※ここのショップでオーダーすると現在は2カ月以上の待ちのようです。既製品を頼むとそれほど掛かりません。

「SOLO Dancewear Japan」
            (https://solodancewearjapan.jimdo.com)
 嬉しいことにこちらはドイツのメーカーですが日本語が利用できます。こちらもデザインと生地を指定してオーダーが出来るお店です。ドイツでバレエ教室を営んでいらっしゃる日本人の方が正規代理店を開いて下さっていて、日本語で丁寧な説明がついています。送料は4枚までは5.60ユーロ(1ユーロ=133円:2017/10/06現在)で追跡付きで送ってくれます。

「Discount Dance Supply」
            (https://www.discountdance.com/)
 こちらはご存知の方も多いのではないでしょうか?アメリカのバレエ用品のディスカウントのお店です。私も過去沢山注文しました。ただ、こちらもちょっと厄介なお店で、私が利用していた5年以上前では在庫有りの商品が在庫切れしていたり、ちょっと難ありな品も送られて来たりしました。商品はお安いですが送料が$40 USDくらいしますので、複数枚購入しないと割に合いません。(以前は少ないと定形外郵便のような簡易発送をしてくれたのですが現在そのサービスがあるか不明です。)注文が確定するとサインを求める書面をメールして来ますので(来ない時もあった気がします)、書類に了承のイニシャルやサインをしてFAX(現在はスキャンニングして画像送付でも良いかも知れません)を返送するという作業を求められます。
(※このお店を利用していたのは2011年くらいまでなので、情報が古い可能性があります。)
このお店はとにかくとても商品が豊富なので選ぶ時は楽しいですよ。送料が高くて止めてしまいましたが。

<転んだ先の杖>
 さて、海外通販では現実的にはサイズ交換や返品が不可能な場合が多いです。私は過去よくサイズやデザインで失敗したりしていました。そんな時は私は不良品以外ならオークションサイトに出品して、使って下さる方を探してお売りすることにしています。今はメルカリなど気軽に出品できるサイトがありますから、そのような利用も含めて覚悟してご注文されることをおススメします。
そして商品が到着したらまずは検品!試着して納得できるまで、タグは絶対に外さないようにして下さい。タグが外れていると大抵のお店では交換や返品はしてくれませんし、オークション等でもタグ付きの方がウケが良いですので。

<海外通販利用時のコツ>
 私からのアドバイスとしては、もし小規模に海外通販を利用するのであれば、商品価格が総額1万4千円程度までの範囲で、タイツ・靴(バレエシューズやポアント含む)・編み物(レッグウォーマーなど)・Tシャツは含めずに注文すること!これらの品が含まれていると免税の対象外となる為、せっかく安価なレオタードを注文しても高くなってしまいます。1万4千円は送料を含めない商品のみの金額です。
レオタードを3枚程度や、レオタードとスカートやパンツの組み合わせなど、そのような形で大体1万4千円以内で注文をすると大抵の場合は免税となり関税も消費税も掛かりません。(掛かる場合もあります。)送料もお店によっては簡易発送の形で安く発送してくれることもありますのでお得ですね。

<送料と関税について>
 ここからは送料と関税について少し詳しく書きますね。ご興味のある方だけがお読み下さい。私の失敗による経験がお役に立てば幸いです。

 個人で海外通販を利用することは「私用目的である“個人輸入”」という形になります。転売目的で購入される場合は免税対象になりませんし、課税額も大きくなりますのでお気を付け下さい。

 まず、「個人輸入では課税対象価格の総額が1万円以内の場合は免税とする」という規則があります。ここでいう課税対象額とは商品価格の約6割程度で計算をしますので、実際の商品の価格で換算すると¥16,666まで免税となるのですが、ギリギリの価格で注文してしまうと為替レートの変動でオーバーしてしまうことがあるので、それより少なめに注文した方が良いという事になります。なので私は大体1万4千円程度までと決めています。(お店によっては海外発送手数料を取るお店もあったりしますので。)尚、私用目的の輸入の場合は課税対象額に送料は含まれませんので、商品のみの合計で考えて大丈夫です。

ここで、上記に記したような免税対象外の品物、タイツ・靴・編み物・Tシャツ等が含まれていると、荷物全体が課税対象となってしまいます。荷物全体の課税対象額に対して簡易課税の8〜10%の関税が掛かり、更に通関手数料と消費税が加算されてしまいます。 課税対象額が1万円を超えた場合(商品価格が¥16,666を超えた場合)も、同じように簡易課税率で計算され、通関手数料と消費税が掛かります。
更に課税対象額が20万円を超えてしまうともっと高い一般関税率で計算されてしまうので要注意です。まとめて注文する時は20万円以内のお買い物に留めましょう。

あくまでご参考程度ですが、2004年($1=\108)に(ニット製品を含めて)$85 USDのお買い物をした時は関税(G種別 8.1%)+消費税で\600、2003年($1=\126)に$210 USDのお買い物の時は関税(G種別 8.9%)+消費税で\1,900、2002年($1=\120)に$358 USDのお買い物をした時は関税(G種別 9.1%)+消費税で\6,100の税金が掛かり、それに加えて毎度数百円程度の通関手数料が掛かりました。

 関税というのはその時々で掛かったり掛からなかったり変化することがあるのですが、これには発送方法が関係していることがあります。個人輸入で使う配送方法は、大まかに言うと公共の郵便サービス(日本では郵便局:EMSやアメリカのUSPSなど)と、民間の国際宅急便(Fedex、DHL、UPS、ヤマトなど)があり、公共の郵便サービスで到着した場合は税関が関税の計算をして、民間の場合は各企業の通関士という資格の人が計算します。公共の場合は送付伝票に記載してある中身の記述で判断され(国にもよります)、民間の場合はINVOICEという中身についての詳しい書類が義務づけられていて、その内容で通関士が申告額を決めますので公共より民間の方がシビアに計算される傾向があります。

しかし一番重要なのは、送付伝票にしろ、INVOICEにしろ、発送するお店の人間が書くのですから、その人の書き方次第でシビアな課税がされたり、誤解されて課税されてしまうことが発生する場合があるという事です。納得のいかない課税の場合はINVOICEを書き直してもらう交渉をしなくてはならなかったりしますので、大抵の場合は泣き寝入りです。
例えば、レッグウォーマーの記述で“warmup wear”と記述されているとそのままスルーされたりしますが、“knit”と記述されるとしっかりと課税されてしまいます。例えばバレエシューズも“Ballet slippers”と記載されていると靴とみなされない事があります。バレエの靴を世間の革靴のように扱うかどうかは、その時の担当者次第です。
税関では麻薬やエックス線検査で異常がない場合は、少額の個人輸入品は詳しく調べないことも多いのでEMSやUSPSと、FedexやDHLの場合なら、EMSやUSPSの方が課税され難い傾向があるようです。まあ、運次第ではありますが。

 発送方法を選べる場合は、運を頼りに補償なしの公共の国際郵便を選ぶか、速くて補償付きのEMSを選ぶか、速くて安全?なFedex等の国際宅急便を選ぶか迷うところではあるのですが、私的には追跡できる配送方法のEMSやFedexを選択した方が安心だと思います。まあ、国と商品価格にもよりますけれども。あまり安い方法を選ぶと追跡すら出来ないことが多いです。


 以上です。とても長くなってしまいました。ご参考になれば幸いです。
私はいつも海外通販の利用は「度胸と運」だと思っています。トラブル覚悟で、損をしても諦められる範囲で行うことをおススメします。