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掲載日:2020/08/15
■ 「とりとめのない話」 〜文章を書くって恥ずかしい〜

 皆様、良いお盆生活をお過ごしですか? 暑いですねぇ〜!!異常な暑さです。
やらなくてはならない仕事や用事は山ほどあるのに暑いだけで全くやる気が起こらず、「おしゃべり」に逃げています。

この記事は私のダラダラとした、単なる“おしゃべり”ですので、くれぐれもお暇を持て余している方だけお読み下さい。今回はホントに愚痴になってしまいそうなので。

 「文章を書く」って、本当に本当に恥ずかしいと感じています。だって、会話もそうですが、文章って自分をさらけ出してしまう物ですから。自分の考え方、好み、経歴や知識、本当に色々な物が文章の中に出てしまう。私など文章なんて大学の時の論文かビジネス文章を書いて来ただけなので、自分の文章が読み易いのか、解り難いのかも判りませんし、日本語としては間違ってばかりの文章です。

内容だってね、中途半端でしょう?バレエの技術情報や多少の解剖学話?、あとはバレエの世間話でしょうか?そんな程度。いつもね、「もう“Rucca のおしゃべり”は終わりにしよう!終わりにしなければいけないだろう。」と思っているんです。
私は専門的なバレエ教師でもありませんし、学者でも、専門家でもありませんから。

私がこのサイトを書き始めたのはもう10年以上…どころか、もっと前で、今の様にバレエ解剖学ブームもありませんでしたし、インターネットの世界だって誰でもが気軽に書き込めるブログなんて物もありませんでした。その頃は一般のバレエの指導は混沌としていた時代なんです。サイトの中にも書いてありますが、私はね、いわゆる“昭和バレエ”の世界で、ひたすら根性バレエを指導されて来た世代で、大人になってバレエを再開して、先生方の指導の言葉に色々な疑問や矛盾を感じて、「なんとか納得したい」とか、「趣味の大人でも少しでも上達したい!」と思って、少ないバレエ関係の専門書をあさって知識を得て、先生からの指導と繋ぎ合わせていたんです。

しかし知れば知る程疑問は増えて来るし、教えてくれる人は素人の世界では皆無でした。でも先生からのアドバイスが知識と共に自分の中で実感として身に付くと、「こんなに動きやすくなるなら、ぜひ誰か悩んでいる人の参考にしてもらいたい!」そう思ってこのサイトを続けて来ました。次第に専門家がサイトを立ち上げ正確な情報を発信するようになって来たので、中途半端な私の情報は不要、あるいは粗悪品となって来たかも知れないと思うのです。

 バレエ習得の世界ってね、児童からしっかりと習得する世界と、大人から始めて自分のペースに合わせて習得するする世界と、もう段々身体が動かなくなって来て無理が出来ない中でレッスンや踊りを楽しむ世界と、大きく分けて3つくらいあると思うんです。
この中で私が絶対に近寄らないのは児童の世界。現在ではもうここは本当に専門家の世界です。安全に体質・個性に合わせてハイレベルな技術を学ばせるには、バレエ教師はある意味、指導だけでなく学者でもなくてはならない時代に来ているんです。常に新しい情報を入手していないと時代遅れになるから。そんな世界にはとても私は触れられません。(だから今の先生達って本当に大変!でも頑張って欲しいっ!)

私の記事を参考にして欲しいのは、あくまで大人で趣味でバレエを学んでいる人たちなんです。
「大人だからいい加減で良い」と思っている訳では決してありませんよ。でも大人だから自分で選択できるし、いくつになるまでに技術の習得が終わらなければならない訳ではないので、ゆっくり吟味して学んで行けるでしょう? そして文章を読むことが苦にならない人、知識としてバレエを知ることが好きな人、に楽しんで頂けたらと考えています。

また、マニアックな方にも向かない内容なので、マニアな方は専門家のサイトをご利用下さい(ココには居ないと思うけど)。私の説明って結構わざと(わざとでない時もありますが)不正確なの。解剖学の用語を並べても読んでいても楽しくはないし、自分にはあまり必要でない。自分が知りたいのは、どう動いたら、出来るようになるのか、やり易くなるのか、安全にできるのか、ということ。そして上達するにはどんな事が効果的なのか? そんな情報を皆様に私の知識の中から私流にお送りしているつもりです。

 日本のバレエ教育って「座学」がないんですよ。運転免許もね、「座学」と「実技」があるでしょう?ちゃんとした海外の国立のバレエ学校などでは様々な「座学」があるのですが、残念ながら日本のバレエ教育には「座学」がないの。近年になってようやく色々な講習会などが受けられるようにはなりましたが、費用が高価なのと、そういう物に興味のある先生しか生徒に勧めないでしょう?
でも、安全でよりスムーズに技術を習得する為には、何歳であっても「座学」による“知識”は必要だと、私は心から思っています。大人素人だから自分の身体について知らなくていい訳ではないんです。身体的に危険な事は怪我につながりますし、間違った身体の使い方は動き難い身体を作って行きます。大人だからこそ長くバレエを続ける為に知っておいて欲しい事は沢山あります!

今はそんな気持ちでこのサイトを私のおしゃべりと共に書いています(おしゃべりの方が多い?)。

但し、申し訳なく思うのは、技術って伝えるのがとても難しいでしょう?文章で伝えるなんて不可能に近いし、またその知識も日進月歩で変化していて、正しいと思っていた自分の知識が間違っていたりしてしまうんです。
(例えば、仙骨横の仙腸関節は動かないって習ったんですが最近の研究ではわずかに動くということが判って来たり(バレエにはあまり関係ないそうです←でもコリになるからほぐした方がいい)、昔は先生から「アンドゥオールには内転筋を使え!」と習って来たのですが、実は脚を外側へ回すにはお尻下の外旋六筋が主で太腿の内転筋はポジションを維持する為のサポートだったり、「アラベスクは両腰骨を横に並ばせて!」なんて言われましたがそれは身体的に絶対不可能なの←アラベスクは骨盤を回旋させなくてはならないから。)
そんな感じに知識って変わるんですよ。特に昭和バレエで育って来た世代では。

実は過去の記事の中にも書き直したい文章は沢山あります。少しづつやってはいるけれど間に合ってません。ゴメンナサイm(T_T)m。

 でも人間の身体って本当によく出来ていて、知れば知るほど面白いです。役にも立つ。
例えば、手の小指って肩と連動していて、よく先生から「小指を落とさない!」って叱られるじゃないですか?実はちゃんと小指を上げていると肩って上がり難くなるんです。試しに腕をアン・ナヴァンやアラスゴンドにして、手首から先を下に落として肩を上げるのと、手首を真っ直ぐにして小指を上げて肩を上げるとの、どちらが肩が上げ易いですか?前者の方が肩が上がり易いでしょう?なので「小指を上げろ!」という指導があるんです。ピルエットの時もアン・ナヴァンの小指が下がっているのと上がっているのと、脇の締りが変わるの。神経がつながっているせいなんだそうですが、面白いですよね?

それと、どうしても記事の内容が繰り返しになってしまうのは、私の知識が薄いせいもありますし、思いつきで書いてるし、皆さんが過去の記事を全て読んで下さっている訳ではないでしょうから、本の様に重複ナシで理路整然とした内容では書けないんです。(自分が主張したいことにはしつこいですし (^^;)) 継続して読んで下さっている方には誠に申し訳ありません。

 先程、「大人だからいい加減で良い」と思ってはいないと書きました。バレエの世界ってね、最近は大分マシですが、ヒエラルキーが凄かったの。つまり「踊れる人間が正義!」「上手な人が偉い!」ってな感じに。だから以前までは子供をプロにする為の行為が優先で、趣味の大人バレエはいい加減に指導する先生も多かったんです、「どうせできなでしょ?」って。…そんなこと絶対ないからね!
そりゃプロ・レベルになるまでは難しいかも知れませんが、ちゃんと時間を掛けて積み重ねれば綺麗に雰囲気よく踊れるようになるし、「上手に踊れること」がバレエの価値の全てではないですから! ツンツンしてなんのエモーションも感じない完璧な踊り手より、丁寧に感情を伝えて柔らかく味がある踊り手の方がずっと魅力的です。何より「人生は楽しまねばいかん!!!」大人バレエはプロ・バレエよりずーっとバレエを楽しめる世界なんですっ!

 プロのダンサーが、有名バレエ教師が、完璧な技術を持っているかといえば、そんなことはありません。プロのダンサーって結構クセがあるの。ビデオなどで比べるとワガノワ等のバレエ学校の生徒の方が全然クセは少ないです。学校の生徒はバレエ・エリートだけど、プロ・ダンサーは職人だからね。プロでも身体的にもターンアウトが不足の人も多いし、骨盤の傾斜もあるし、他も色々。クセと個性は違うので、クセは直さなければならないですが、完璧な身体と技術があっても必ずしも人を魅了する踊りが踊れるとは限りません。だから、私達素人が魅力的な踊りをすることは十分可能なんです。

それと、理想と現実の問題があって、プロの世界では身体的な無理でも芸術の追求の為に要求されるようなことが多々あります。それが故障につながるので彼らはとてもしっかり身体ケアをしていなければならないのですが、素人の私達はそんな無理をするより故障なく末永く安全にバレエを踊っていられることがずっと大事なのだということを忘れないで下さい。無理な甲出しや不要な膝の反り返りを行わないで。

 ね?文章を書いていると私の性格が透けて見えて来るでしょう?…だから恥ずかしいんですo(>o<)o
でもね、私は大人バレエを楽しんでいる人が好きです。プロの世界で切磋琢磨している人達もスゴイと思うけど、別のプロの仕事を持ちながら(家事や育児も含めてね)、習得するのが大変なバレエに、限られた時間とお金を使って挑戦している私達もスゴイと思いません? 自己満足かも知れないけれど。


やっぱり“とりとめのない話”になってしまいました。
最後までお付き合い下さってありがとうございます。m(^^)m