■ 参考書籍 (単に私が持っている本)

 下記の書籍は私が“お勧め”する本ではありません。単に私が現在手元に置いている本の一部となります。

これらの中には記事を書く為に参考にした本もあれば、あえてしなかった本、すべてを熟読していない本や私には不要であった本も含まれています。私は、師事した先生方からの指導の受け売りと私の感覚を中心に、これらの本の中から得られた知識等も含めて記事を書いています。(但し文章をそのまま引用している箇所はありません。)

書籍は本当に個人個人で向き不向きが大きく、必要な情報も理解も人それぞれです。また、どの本にも究極の「正解」は載ってはいません。各本ごとに理論や技術の多少の異なりがあります。その点を踏まえて、もしご興味があり購入される場合は、恐縮ですが完全に自己責任という意識でご購入下さい。各書籍の内容は販売サイトの情報やネット検索等の情報を参考にして下さい。かなり古い本や絶版の本もあります。

(順不同)
 レッスン & エクササイズ
「バレエの立ち方出来てますか?」
著者:佐藤 愛
 ダンス解剖学のスペシャリストであり、オーストラリアのバレエ学校でセラピストとして活躍していた佐藤愛さんの「バレエの姿勢」について書かれた本です。バレエを踊る上で一番大切な土台となる「姿勢」について、どのように立ったら良いのか?、どのようなエクササイズをすれば実現できるのか?、とても詳しく記述されています。バレエ教師であり解剖学の専門家でもある佐藤さんが安全に正しく姿勢を作る方法を教えてくれます。各バレエ教室に1冊づつおいて欲しい様な、バレエを学ぶ方にお勧めできる本です。

続刊が出版されています
    「ターンアウトできてますか?」   「プリエ使えてますか?」
東洋出版
「これ1冊できちんとわかる クラシック・バレエ入門」
監修:Kバレエ  モデル:浅川紫織
 初心者の方のバイブルとなるような、大変詳しくバレエの基礎が載っている本です。Kバレエ団プリンシパルの浅川紫織さんがモデルとなり、細かい写真で説明がされています。初心者の方から基礎レベルの方まで、正確にはどのように動くのかを確認する上でもためになる本だと思います。
マイナビ出版
「Miyakoレッスン 吉田都のエッセンス・バレエ・クラス」
指導・モデル:吉田都
 吉田都さんが写真付きでバー・レッスンやエクササイズの注意と説明をしています。初心者向きだと思います。
同じシリーズでDVD付きBookも発売されています。
新書館
「初心者から経験者まで 美しさを極める トウシューズ・レッスン」
指導&モデル:渡辺理恵  編集:クロワゼ
 雑誌クロワゼで連載されていたポアントについての記事をまとめた本です。モデル&解説は元東京バレエ団プリンシパルの渡辺理恵さん。トゥシューズについて、履き方から立ち方、降り方まで、大変丁寧で詳しく書かれています。ポアントワークの為の代表的なエクササイズ、バーレッスン、センターレッスンでの動き方等が写真で細かく載っています。内容的にはベーシックな内容です。これからポアントを履く方には良い参考になると思いますし、ベテランの方には「正しいポアントワーク」の復習になると思われる内容です。
新書館
「新 クララのバレエ・レッスン」
監修:牧阿佐美
 レッスンの基本的な動きを写真で説明をしています。初心者向きの本でDVDが付いていますが、DVDはパごとに区切られているので少し観づらい気がします。各パのなるべく正確な形や動き方を知りたい方にも良いかも知れません。
新書館
「バレエ テクニックのすべて」
赤尾雄人 著
 主に文章で基本的なパの説明をしています。図は書いてありますが初心者には解り難いかも知れません。各パについてより深い知識を知りたい方には良いのでは?と思います。
新書館
「ワガノワのバレエ・レッスン」
アグリッピナ・ワガノワ 著/村山久美子 訳
 偉大なるアグリッピナ・ワガノワが各パの動き方と指導の注意を図と文章で記述した本です。図はあまり参考にはなりません。各パの名前を使って説明されているので指導者向きの本だと思いますが、バレエをより深く学びたい方にも良いかも知れません。ワガノワがどのような考え方で指導を行っていたかを知ることが出来ます。
新書館
「クラシックバレエテクニック」
グレッチェン・ワーレン 著 / 監修:谷桃子、里見悦郎 訳
 バレエの基本やパについて細かい写真付きで説明されているバレエの事典のような本です。写真ですので動きの解り難いパもありますが、初級者から上級者までパの正確な動き方を知りたい方にはお役に立つ内容だと思います。
大修館書店
「大人のための バレエの体づくり 美しさを磨く上達レッスン 」
監修:大月 恵
 チャコット・カルチャースクール他で指導をされ、ストレッチ指導者の資格を持つ大月恵さんのストレッチ&エクササイズについての本です。レッスンに向けてどのような準備が必要か、上達の為のエクササイズ等が記述してあります。初心者の方にはとても良い本だと思うのですが、素人には少し危ないような強いストレッチが入っていたり、エクササイズが少し足りないようなので、その点は注意が必要な内容だと思われます。
新書館
 指導法関係
ワガノワ・バレエ学校プログラム「クラシック・バレエの基礎」
N.バザーロワ、V.メイ著 / 内藤瑠美、高塚政彦 訳
 ワガノワの弟子であるN.バザーロワとV.メイがワガノワ・バレエ学校の第1〜3学年までの生徒を学年毎にどのような手順で教育するかを記した教則本です。殆どが文章で記述してあり、パやアンシェヌマンの説明が中心ですので、ワガノワ派の指導法に興味のある指導者には参考になる部分もあるかも知れませんが、初心者には不向きな内容のように思います。(現在は絶版しています)
かるさびな出版
「バレエ クラス 絵でみる技法・初級から上級まで」
ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシング編
ケイコ・キーン 訳
 RADメソッドの教則本です。等級別にどのように児童を指導して行くか、ごく基本的なパについて図と文章で説明されています。
文化出版局
「バレエ クラス イラストつき公式バレエ等級別教則本」
ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンシング編
ケイコ・キーン 訳
 RADメソッドの教則本です。等級別にどのように児童を指導して行くか、基本的なパについて図と文章で説明されています。初級レベルです。
文化出版局
「ヤングダンサー指導のための バレエの基本レッスン」
ジョーン・ローソン 著/森下はるみ 訳
 ロイヤル・バレエ・スクールで指導をしていたジョーン・ローンが児童の指導法について記述した本です。個性や骨格の異なる児童達についてどのように指導するべきかも書かれています。
大修館書店
「ヤングダンサー指導のための バレエのサイエンス」
ジョーン・ローソン 著 / 森下はるみ 訳
 ロイヤル・バレエ・スクールで指導をしていたジョーン・ローンがバレエの動きを解剖学の面から説明しています。解剖学に慣れていない人には少し難解な文章かも知れません。
大修館書店
「バランシン・テクニック」
スキ・ショーラー 著 / 上野房子、里見悦郎 訳
 ジョージ・バランシンの弟子であったショーラーがバランシン・メソッドについて深く記述した大変ボリュームのある本です。1930年代から80年代までバランシンがこの時代のアメリカ人ダンサー達をどのように指導していたのかが書いてあります。
大修館書店
 バレエ & ダンス 解剖学
「インサイド・バレエテクニック」
ヴァレリー・グリーグ著 / 上野房子 訳
 バレエの解剖学に興味のある方にはポピュラーな本です。バレエにおける骨と筋肉の動き方の説明が学術的に詳しく書かれています。パや踊り方についての説明はありません。長らく日本のバレエ解剖学についてはバイブルとなっていたような名著です。
大修館書店
「ダンス解剖学」
ジャッキー・ハース・グリーン著 / 武田淳也 訳
 ダンス学校の解剖学授業の教科書になるような本です。身体の各部位がどのような動きをするのか、ダンスではどのように使われるのか、各筋肉を強化するエクササイズ等が載っています。読み易い文章ではありませんが、イラスト付きでエクササイズ等はわかり易い内容になっています。
ベースボール・マガジン社
「ダンサーなら知っておきたい「からだ」のこと」
水村真由美 著
 バレエと身体(スポーツ科学)について広く浅く書かれた知識本です。図と写真と文章で解り易く記述されています。
大修館書店
「やさしいダンスの物理学」
ケネス・ローズ 著 / 蘆田ひろみ、佐野奈緒子、小田伸午 訳
 バレエの動きを物理学(力学)の視点から解析した少々変わった本です。後半は数式などにも当てはめた分析が載っていて難解です。科学的に動きを追及したい方には興味深いかも知れませんが、単純に読むにはあまり面白い内容ではない気がします。(物理を専攻した経験のある者には「なるほど…」という感じ。)
大修館書店
「新 動きの解剖学」
ブランディーヌ・カレ‐ジェルマ 著 / 科学新聞社 訳
 完全なる解剖学の画像集のような本です。あまりダンスやバレエとは直接関係ありません。筋肉の図と主な働きが書いてあります。この本は 1995年に出版された「動きの解剖学 I 」(Blandine Calais-Germain著 仲井光二・訳)の改訂版となります。
科学新聞社
「図説 ダンスの解剖・運動学大事典」
クリッピンガー 著 / 森下はるみ、井上貴央、乗松尋道 訳
 ダンスやバレエについて、身体の構造・動き・強化をテーマとした事典となっています。各骨や筋肉についての説明や理論、強化エクササイズ(すべてがバレエ向きであるかどうかは疑問)などが学術的に記述された大変ボリュームのある本です。
西村書店
「ダンサーズ ヘルスケアブック」
小川正三 著
 バレエ整形外科医の先駆者でもあり第一人者でもある小川正三氏がバレエにおける身体の構造や使い方、発生する症例や注意等について大変解り易く説明されている本です。バレエ解剖学の最初の入門書的な本でもありポピュラーに読まれている本です。
大修館書店
「ダンステクニックとケガ 改訂版」
ジャスティン・ハウス、シャーリー・ハンコック著
/ 小川正三、白石佳子 訳
 バレエやダンスで発生する様々なケガや障害について詳しく書かれた本です。ケガをした時の対処法や、予防する為のトレーニング等も記述されています。
(この本には旧版がありますが、この手の本を購入されるなら新版をお勧め致します。私が持っているのは旧版です。  「ダンステクニックとケガ(旧版)」
大修館書店
「ダンサーズ・フットブック」
Terry L. Spilken 著 /安井 慎一 訳/ 小川正三 監訳
 バレエやダンスで発生する足の怪我とそのケアについての本です。多くのクリニックや治療院の待合室に置いてありますが、内容が少し古いこと、現在ではインターネットで情報が取得できる為、特に手元に置く必要があるようには思えない気がします。ご興味のある方向けの本ですね。
大修館書店
「やさしいダンスの解剖学」
セリア・スパージャー 著 / 小川正三、蘆田ひろみ 訳
 バレエの解剖学についての基礎的知識と、障害に対するケアについて解り易く説明された本です。障害を発生させない為の必要な知識が書かれており、若手指導者には参考になる内容ではないかと思われます。(但し、日本での初版は1990年ですが、最初の発行は1945年で改訂は繰り返されているようですが大変古い本だという事は留意した方が良いと思います。バレエ解剖学の土台となったような著書でしょうか?)
大修館書店
「バレエダンサーのからだとトラブル」
蘆田ひろみ 著
 自らもバレエ教師の経験を持ち高名なバレエ整形外科医でもある蘆田ひろみ氏がバレエにおける身体についての情報を大変解りやすく書いた知識本です。この本には学術的な解剖学の記述(骨や筋肉の説明等)はなく、広く一般にバレエを学ぶ人へ、身体についてどのような個性があるのか、どのような障害が発生するのか等の知識を与える本です。
音楽之友社
「バレリーナのヘルスケア 」
蘆田ひろみ 著
 雑誌「クララ」連載されていた、児童向けに質問&回答形式で説明されたバレエの身体についての記事をまとめた本です。大人が読んでも気軽に知識を得られる読みやすい本だと思います。この本は同じ内容で新装版が出版されています。
 「新版 バレリーナのヘルスケア」
新書館
「大人のバレエ・クリニック」
蘆田ひろみ 著
 雑誌「クロワゼ」に連載されていた、大人からバレエを始めた方向けに身体について書かれたアドバイス本です。各記事は浅い内容ですが様々な疑問や注意について大変読み易く書かれています。
新書館
 児童書
「バレエをはじめましょう―ロイヤル・バレエスクールの生徒とともに」
ダーシー・バッセル著 / 白石佳子 訳
 これからバレエを始める子供をバレエの世界へいざなう本です。写真で構成されていてレッスンについても写真付きで動きを説明しています。
大修館書店
「パトリシアのバレエ入門」
ジャニーヌ・スタンロワ 著 /監修:谷桃子、大津俊克 訳
 大変古い本で現在は絶版になっています。
ブックマン社
 その他
「ニューヨーク ジョフリー・バレエスクール―大人からのバレエ」
ディナ・シーモン・モス、アリソン・C・レオポルド 著
/ 中村三千恵 訳
 ジョフリー・バレエ・スクールで大人のビキナークラスの講師と生徒であった著者2人が、これからバレエを始める大人、あるいは始めることを悩んでいる大人に向けて、バレエスクールとはどういう所なのか、どのような事を行うのかを書いた実用本です。レッスン着についてやレッスン内容、パやエクササイズの説明など、入門書としては大変優れた本だと思います。バレエのレッスン内容や悩みは本当に万国共通だと思いました。
健康ジャーナル社
「〜身体理論から解き明かす〜 バレエ力」
田中 紀行 著
 ダンサー向けの理学療法士の立場から、バレエでの身体の使い方や、精神面についてなど、よく分析されている内容だと思います。学術書というよりはコラム本という感じにするする読める内容です。
ギャラクシーブックス


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